ゆりゆめ堂
同人サークル始めました。ニコニコではゆりゆめPの名前でノベマスを投稿しています。百合が大好きです。
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南極点のピアピア動画
尻Pこと野尻抱介の最新作『南極点のピアピア動画』を読みました!
いやー、面白かった。
元々SFマガジンで掲載された短編を収録したものなんですけど、最後の一編は文庫書き下ろし!
しかも、ボカロ厨の妄想をそのまま具現化してしまったような『歌う潜水艦とピアピア動画』の直後から始まる話なんですって!
これはもう買わずにいられない!

あ、作品の事に説明しておきますね。
まずその前に、尻Pの事を説明せねばなりませんね。
尻Pこと野尻抱介は、日本でも有数のSF作家なのです。
この人の書いた『太陽の簒奪者』というSF小説はメチャメチャ面白いです。オススメです!

・・・話が逸れましたが、この野尻抱介こと尻Pは4年前に初音ミクに出会って以来、本業そっちのけでニコニコ動画にハマりまくっているのです。
しかも自ら動画を上げては「先生何やってんすか」とか「先生仕事してください」という弾幕が流れるという。
かと思えば、たまに小説を書けば星雲賞を受賞しちゃうんだから質が悪いですw
そんな尻Pが、ボーカロイドとニコニコ動画を題材に書いた小説が『南極点のピアピア動画』なのです。

ボカロ小説というと、初音ミクをアンドロイドとして描いていくようなイメージがありますが、尻Pの小説ではボカロはあくまでボカロなのです。
むしろ、ボカロをダシに何か面白いことを始める人々に焦点を当てた作りになっているのです。
そして、そうやって面白半分に始めた事が、壮大なスケールのSFに繋がっていくのですから、もう読んでて身震いがしちゃうほどです!

そんな感じで、どの短編にも尻Pによるボカロ愛が溢れ出てます。
もうてんこ盛りです。
いいぞもっとやれって感じに。

当然SF小説なので、ボカロに対する社会の認識というのがもの凄くリアリティを持って描かれています。
特にたまげたのが『歌う潜水艦とピアピア動画』という短編の一コマです。
この話は、海洋研究開発機構の若者が、”潜水艦による鯨行動の対話的・能動的観察プロジェクト”・・・つまり、潜水艦を使ってクジラとコミュニケーションを取ろうプロジェクトを立案したけどボツになった所から始まります。
その愚痴を聞いていた同僚が、クジラ話しかける音声をボカロにして、「ボカロを使ってクジラとコミュニケーションするプロジェクトを立案中ですけどまだ予算が通ってません。応援してください」という動画を作ってみてはどうかと言うのです。
ボカロを使えば面白がって支援してくれる人も出てくるだろうから、そうやって外堀を埋めて再起を図ってみるという事なのです。
話半分に聞いていた若者は、とりあえず同僚に教えられたとおり動画を作ってみるのですが・・・そしたら大反響を呼ぶのです。
しかもその反響はネットだけには留まりません。
海上自衛隊が退役の決まった潜水艦を貸し出してくれるというし、経産省が潜水艦のセイルにボカロ絵をマーキングする条件で資金援助が来たり・・・。

この小説では、ボカロがブームになってから10年経過しているという設定なんですが・・・。
最近の自衛隊の動向を見てると、この小説のように本当にノリノリで貸し出しそうで怖いw
それに行政も萌えには積極的な姿勢を見せてるから・・・10年後は本当にこんなノリになってそう。
うーむ・・・作中の日本の始まり具合が、あながち的はずれとは言えない所が・・・w


そして文庫書き下ろしの『星間文明とピアピア動画』がやばい・・・。
『歌う潜水艦とピアピア動画』の結末で度肝を抜かされたんですが、書き下ろしの『星間文明とピアピア動画』はその度肝を抜かされた展開の直後から始まる話なのです。
もう・・・何と言ったら良いのやら・・・。
とにかく、ボカロ厨が夢見た世界がそこにありました。
そしてラストには思わず涙が・・・。
あの演出は卑怯です。
尻P・・・あんた最高すぎるよ!






ホント、この小説にはボカロ愛が敷き詰められて、温かい気持ちになれます。
ボカロ好きの人みんなに読んで貰いたい小説ですね。
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